【ブラックブック】

こんにちは！

戦争映画といえば何が思い浮かぶでしょうか。

やはり名作中の名作『プライベートライアン』や

クリストファーノーラン監督の『ダンケルク』や

はたまた『硫黄島からの手紙/父親たちの星条旗』といった映画が思い浮かぶのではないでしょうか。

今回はそれらとは少し一線を画す映画です。

タイトルは『ブラックブック』です。

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キャスト

エリス・デ・フリース・・・カリス・ファン・ハウテン（2008年の映画ワルキューレ）

ムンツェ・・・セバスチャン・コッホ（2015年の映画リリーのすべて）

ハンス・アッカーマン・・・トムホフマン（存じ上げない方でした。）

ギュンター・フランケン・・・ワルデマー・コブス（存じ上げない方でした。）

あらすじ

この映画の舞台はWW2が終わる間もなくとなる1944年のオランダです。

この時代ですので既にナチスが占領しており、

解放のためのレジスタンスなんかも組まれている時代ですね。

主演のエリスは元の名をラヘルといい、

もともとは素晴らしい歌声をもつ歌手でした。

しかしながら出生がユダヤということもあり迫害の対象となる人物でした

そんな中ある日警察を名乗る男性が、

まもなくユダヤ兵が君たちを捕らえに来るからたくさんのお金をもって逃げないさいという。

逃げ方まで教えてくれる親切さに感謝しながら、

指示の通りに逃げているとユダヤ兵に見つかってしまい、

家族や愛する人などが皆殺されてしまう。

さらにはすべての金品を奪われた。

これは罠だった。

一人逃げた彼女はエリスという名前に変えて復讐を考えながらレジスタンスに加わる。

そこで彼女は一つの任務を与えられる。

それは銃を列車で運ぶというものであったが、

列車の中でナチスによる手荷物検査が行われてしまう。

彼女は機転を利かせてナチス将校であるムンツェを見つけ危機を脱する。

その後彼女に与えられた任務はムンツェと親密になり情報を得ることであった。

ここから話は一気に進んでいきます。

エリスはこのムンツェに恋をしてしまいます。

いうなれば禁断の恋。

そしてクライマックスに向けて家族を殺された際の裏切り者が誰なのかがテーマになっていきます。

誰が裏切り者なのか。ムンツェはどうなるのか。

展開が二転三転しながらエリスは幾度と裏切られていきますが、

見ている人をも裏切っていく展開になっていきます。

終盤の30分が特に注目の映画です。

感想

戦争映画でノンフィクションなのかなと思いながら見続けていると、

脚色されている部分もたくさんあり、

一つのエンターテイメント的な作品であるということに気づかされます。

それを前提にみることをお勧めします。

ただ、それでもこの映画は面白いです。

小気味よく話は展開され、

裏切りに次ぐ裏切りで見る側も裏切られるでしょう。

2時間20分という映画ですが、

おそらくもっと短く感じられるでしょう。

ナチスは実際にたくさんの残虐なことを行いました。

しかしこの映画ではその残虐さよりも、

それに抵抗するはずのレジスタンス側の裏切りや残酷さも描かれています。

さらに注目したいのは終戦後の描写です。

本意ではないにせよナチス側についた者たちへの復讐が始まります。

それはナチスの軍人であったムンツェも同様でした。

街中で見つかれば何をされるかわからない。

しかしこの映画では見つかってしまい、

それなりのことをされてしまいます。

ほんとにこの映画はすんなりとハッピーエンドにならないのがもどかしくはらはらします。笑 

もう終わるだろという時間になってもまだまだ話が展開されていき、

少し心配になりながらも見続けるという変な感じですが、

しっかりと話は終着点を迎えられますので目を離さずに惑わされてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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